有限会社ル・フェステの日常やスタッフが日ごろ考えていること、イベント参加など、「コラム」として紹介していきます。有限会社ル・フェステをより知ってもらうために、どんどん発信していきます!
2月23日のメーカー展示会に行かれた時に、
軒並みストレッチ素材と空調服に力を入れていたということですが、
社長の感想としてはどう感じましたか?
厳しいようだけど正直各メーカー同じで見ごたえが足りなくてつまらないなって思ったかな。
ただ、このような現状だと、うちの二次加工で個性を出していけばいいとより深く思えたね。
今の作業服メーカーがなんとなく同じ方向に行ってしまうのは、まだコロナ後の時代が読めないんだろうね。
なんでかっていうとさ、洋服というのは、企画から始まり製造納品を経て世の中に出回るまでに1年。
そうすると、『来年の春と夏にこの商品を出しましょう』と決定しているのは、約8か月前。
その8か月前ってコロナ真只中だったりしたわけで・・・。
そのコロナ真只中の時に、冒険した商品を出そうと企画しなかったのが今の状態につながったんだろうね。
コロナが落ち着いてきて、これからどうなっていくのかはお楽しみだね。
そうなると、来年の春・夏から冒険したものが出てくると予想していますか?
冒険したものが出てくると思うよ。また、それに加えSDGsに特化した商品が出てくるんじゃないかな。
これは勝手な想像だから、どうなっていくかわからないけど、今後は繊維ロス・アパレルロスの問題がでてくるんじゃないかって考えてるいるよ。
日本の衣類は低価格で商品提供するために、今までは新興国の安い人件費を使いながら、仕入れ値を落とすために、過剰なほどの大量発注をして在庫を抱えてきているでしょ。
そしてそれを新品な状態で捨ててしまうということが容易に起こっているのが現状。こういったロスをなくすという働きや動きは出てくるのではないかって考えるよね
その働きや動きというのは、例えばどんなことですか?
まず、メーカーは製造時に大量発注をしなくなり、在庫数を減らしていくんじゃないかな。
そうすると衣類の価格は上がる。
けれども、その作業服を着る企業様は、全員で同じものを長く着るということをしなければならないので、在庫を抱えられるメーカーが生き残るという未来予想図が垣間見えるよね。
実は私自身が懸念していることは、この現象が起こってしまった場合、社会的な問題として取り上げられる時代が来るのではないかということ。
作業服というのは長年追加発注ができるものになるので、最後まで売り切ればいいのではないかと思われるけど、サイズや種類があって、お客様別にその商品をそろえなければならないよね。
多品種、多品目、過剰在庫を続けざるを得ない業界がアパレルメーカーの定めであって、これが例えば何かで問題視されてしまった場合、どのように立ち回るか…ということがネックになってきそうだね。
今までの常識を覆した、商品供給ルートや製造方法を考えていかなければならない時も近い未来かもしれないね。
今あるものだけでは補えなくなってくる時代がくるかもしれないんですね。
変化したり新しいことを取り入れたりなどが必要になってくるのでしょうか・・・?
現在行っていることでは、古くなった作業服を回収してバイオエタノールやペットに再利用する働きをするメーカー、とにかく無駄を作らない働きをするメーカーなども出てきているよね。
ただ、それを社会が受け入れてくれるのか、これを続けることによって後々問題定義されることはなんなのかを考えたら、業界自体が大きく変わっていく入口に立って行かないと、社会の変化についていけなくなると思うんだよ。
最近工場内を大きく変え、新たな有限会社ル・フェステとし始動してその1つとして大きな機材を導入しましたよね。それも関係しますか?
うちは昇華プリントと縫製工場を新たに作ったでしょ。
これも先で話した観点に着目して導入をすることにしたんだよ。
生地から作っていくことにより無駄を作らないで商品を提供できるようになると思うんだ。
残った端切れも小物に使って、なるべく捨てない方法をとりたいなと考えててね。
これはさ、全ての業者やメーカーがそうしたら、パニックになってしまうので、全メーカー、全業者が行うのは難しいことだけど、一部の企業でもこのような取り組みをすることが重要視されると思っているから思い切って新たに昇華プリントと自社での縫製の事業を作ることにしたんだよ。
ありがとうございました。またおもしろいお話聞かせてください。
次は何にしようね~。じゃあありがとね。おつかれさま~。
さて、2回にわたりお送りしてきたボストーク。いかがでしょうか。
アパレル業界のリアルにボスの主観も加わり毎回独特な雰囲気で情報をお届けしていければと思っています。
我々アパレル業界の未来は今後どうなっていくのか・・・
有限会社ル・フェステの新しい取り組みの昇華プリントの動向なども今後ご期待ください。
作業服やTシャツ、その他の衣類やその加工などをお求めの企業様は、ぜひご相談ください。
営業担当:028-657-8111