スタッフブログ

塩谷町老人クラブ様 工場見学

工場見学

塩谷町老人クラブ様 工場見学

2023年2月2日木曜日。塩谷町老人クラブ様研修会での工場見学。

◆今回見学にいたった経緯

某日、営業スタッフが塩谷町社会福祉協議会様のところへご挨拶に伺った際、弊社が行っている工場見学のことが話題にでました。すると、塩谷町老人クラブ様の研修で是非お伺いしたい!というお話になりました。

塩谷町社会福祉協議会様には2022年に行われた栃木県いちご一会とちぎ国体の際にお揃いのジャケットをお作りいただきました。「是非今回の研修でお揃いのジャケットを作成した会社を老人クラブの皆に見てもらいたい」というご担当者様の思いがあり正式に工場見学をお申込みいただきました。

◆初めての団体客様

今回工場見学されたのは塩谷町老人クラブ様と塩谷町社会福祉協議会職員様で総勢44名様のご案内をしました。
弊社工場内の人数収容にも限界があるので、いくつかのグループに分かれていただき、全てのお客様にもご満足いただけるよう複数プランを練りました。
全4グループに分かれ自社工場の1階と2階のご案内を時間差で交互に行いました。
1グループ11名程度だったので、後ろのお客様にも説明と実演をとても興味深く見学いただけました。

弊社工場は1階と2階に分かれております。1階はシルクプリントの回転台、捺染台、それらに使用する製版室、熱圧着転写台がございます。
2階は今回のお客様の左袖に入れた個人名やオリジナルのマークを刺繍する刺繍ミシンブース。そして2022年に新しく導入した昇華プリントのブース。その導入に伴い増設した縫製ミシンのブースがございます。

◆工場内の見学の様子

1階ブース

工場見学の風景シルクプリント捺染台
捺染台(長台)シルクプリント見学の様子

シルクプリント捺染台
水性インクを使ってプリントをするのが捺染台です。弊社では通称『長台(ながだい)』と呼んでいます。印刷台は45面あります。Tシャツ、バッグなど印刷台に商品を設置し効率的に印刷・乾燥を行うことが可能です。こちらの捺染台はイベント用や大量消費するものを中心に刷り作業を行っています。

工場見学 シルクプリント製版
シルクプリントに使用する製版室での見学の様子
シルクプリント油性回転台
シルクプリント回転台ブースでの見学の様子

お客様の様子

プリントをしている作業を見るのは初めてという方が多数でみなさま1枚1枚手作業で行っていることに大変驚かれておりました。

シルクプリント捺染台
捺染台(長台)シルクプリントをバックにインクを刷る様子
シルクプリント捺染台
捺染台(長台)シルクプリントしたバックが出来上がる場面に盛り上がる様子

シルクプリント回転台
油性インクを使ってプリントをするのが回転台です。大量の作業で効率がいい捺染台に対して、回転台の方は1着の追加注文であっても対応可能です。油性インクは調色してインクの状態にしてあっても、何十年でもこのまま使用することができます。ラメや箔など特殊インクでのプリントも可能です

当日見学内容
ネイビーのポロシャツにピンク1色でプリントする作業をご覧いただきました。

お客様の様子
2回目のプリントをする際に『よく同じところにプリントできるねー』や『プリントするのも結構力がいるんだねー』と驚きの声がありました。
捺印台のシルクプリント同様1枚1枚位置を合わせること、刷る作業にも結構力がいることなど実際近くでご覧いただき驚きと感動の声を多数いただきました。

シルクプリント回転台でポロシャツにインクを刷る様子

製版室
捺染台や回転台のプリントに必要なのが『版』です。アルミ枠に圧力をかけてスクリーンメッシュ生地を貼り付けたものが『版』のベースになります。

当日見学内容
ただのアルミ枠に機械で圧力をかけたメッシュがピンと張った状態を見て・触っていただきました。

お客様の様子
これまで工場見学で見ていただいたシルクプリントに使用されている『版』がアルミ枠とメッシュを使ってできていること、デザイン部分だけインクが乗るからくりを知れてご納得している様子でした。

シルクプリント油性回転台
シルクプリント回転台の様子
シルクプリントの版をつくる前 アルミ枠にメッシュが張っているある様子
シルクプリントの版を作るためのフィルム
シルクプリントをするための版の完成品

2階ブース

昇華転写プリント

昇華プリントとは、白いポリエステル生地に加熱と加圧をかけてインクを浸透させていく手法です。当日ご覧いただいた昇華プリントブースでは3つの機械をご紹介しました。

昇華プリントに使用するデザインの出力をご覧いただく様子

TS55-1800
昇華インクを使ってデザインを紙に印刷する機械です。

当日見学内容
全体にデザインがはいった幕のデザインの出力をご覧いただきました。

お客様の様子
昇華といっても馴染みがない言葉ですが、『ワールドカップのユニフォームのような・・・』とお話するとみなさま『あー!!』とピンときている様子でした。ご覧になっているものと製品が結びついたようです。

白いタオルと出力されたデザインの紙を重ねる作業をする様子

輪転機
TS55-1800で出力した紙と白いポリエステル生地を重ね合わせ圧力と熱をかけインクを浸透させる機械です。

当日見学内容
弊社でお客様へお配りしているお礼品のフルカラープリントタオルを作成する様子をご覧いただきました。

お客様の様子
白のタオルがあっという間に全面フルカラーに変身する様子をご覧いただきました。何名の方は『え!?これがこうなるの!?』とマジックでも見たかのように驚いていました。

また、他のブースでも多かった質問が『これはどのくらい時間がかかるの?』という内容でした。今回ご覧いただいたタオルの製作だと1時間に60~70枚くらいできます。

白いタオルと出力されたデザインの紙を重ねた様子
白いタオルにデザインが印刷されたもの

レーザー裁断機
輪転機で印刷が終わった生地をレーザーで自動カットする機械です。人が手作業で行う何倍ものスピードで作業を行うことができます。

当日見学内容
ポロシャツの型をレーザーで切り抜く様子をご覧いただきました。

お客様の様子
お客様から『印刷から裁断まで見てこれだけの手間がかかっていれば高級品だね~』と言っていただきました。実際に作る工程を見学していただいて『服の価値観が変わるなぁ』とお話される方もいらっしゃいました。

レーザー裁断機を見学する様子
輪転機で転写が終わった生地をレーザー裁断機にセットする様子

      刺繍・縫製

      刺繍ミシン
      5台の刺繍ミシンはボタン1つ押せば自動で刺繍ができます。
      刺繍のデータはパソコンを使用して作成します。この刺繍のデータを作る作業は非常に手間がかかるもので、糸の動きを1つ1つ点で結びます。マウスを動かして型を取り、糸の流れを入れて、針のふり幅を調整して、刺繍の立体感を出していきます。

      当日見学内容
      宇都宮市のキャラクターミヤリーちゃんのワッペンを刺繍している様子をご覧いただきました。

      お客様の様子
      『これがパソコンで作っているデータのやつかい?』というご質問をいただきました。スタッフが説明しながら実際に刺繍しているところを見ていただくと『この雪の結晶のところの糸がこうなってんだ!ここの花の色はこうなって・・・あーこりゃすごいわ!!』と感心しておりました。

      宇都宮市のキャラクターミヤリーちゃんの刺繍ワッペンを縫う様子
      実際に刺繍が行わているところをご覧になる様子
      9種類の縫製専用のミシンをご覧になる様子

      縫製ミシン
      1つの服を作るために必要な専用ミシン9種を完備しております。
      スクーパーミシン、ボタンホールミシン、カンドメミシン、ロックミシン、本縫いミシン
      3本縫いミシン、インターロックミシン、タコ巻きミシン、のぼり旗専用ミシン

      当日見学内容
      3本縫いミシンの縫製をご覧いただきました。

      お客様の様子
      あっという間にポロシャツの裾が出来上がる様子に『もうできたの!?』『こんなきれいにできるんだね!』『昔とは違うね~』などお客様方の時代の縫製技術との違いに感銘を受ける方が多数いらっしゃいました。

        ◆工場見学を終えて

        ご案内の最後に挨拶をしている様子

        今回、60代~90代のお客様をご案内させていただきました。みなさま人生の素敵な先輩方です。そんな先輩方が『こんな工場見学は初めて』『初めて見るよ!』『こんな丁寧に作られているんだね』『見られてよかった』『知れてよかった』『来てよかったよ』などここには書ききれないほどのお喜びの声、驚きの声をたくさんいただきました。
        また、先輩方が持つ豊富な知識を教えていただく場面もございました。先輩方ご自身も縫製経験のある方が何名かおり、縫製工場を操業していた社長様もいらっしゃいました。皆様の縫製の知識が豊富で短い時間ではありましたが、スタッフも色々教えていただきました。

        『今回の工場見学では最新の機械が見られるから見学会をとても楽しみにしていたよ』とうれしいお言葉をかけていただきました。
        また、弊社のシルクプリントの作業をご覧になり『ガリ版印刷』を思い浮かべたお客様もいらっしゃいました。
        みなさまそれぞれ持つ知識をわかりやすく説明してくださいました。

        今回の見学では普段当たり前に身に着けているオリジナルデザインが入った服ができるまでの様子をご覧いただきました。
        一番多かった反応は『1枚1枚やっているの!?』の驚きの声でした。

        ◆ものづくりの技術とその価値

        多くの製品が自動で作られる昨今、我々アパレル業界はまだまだ手動的な部分がたくさん残っています。もちろん自動化することにより生産効率を上げる努力も怠りません。弊社代表を筆頭に常に新しい情報を取り入れられるようアンテナを張り巡らせております。刺繍、プリントの二次加工に携わるスタッフも日々技術を磨いております。年月を重ねるほど1人1人の製品に対する意識と技術レベルは高くなっていきます。だからこそハイクオリティな製品を作り続けご提供することができます。

        1つ1つ手作業で行っているため1枚の製品を作る工程は一瞬ではなくこれだけの人間と時間と手間がかかっています。当たり前のように身に着けている服1枚は本当に価値があるものです。
        弊社は当たり前にある製品に『オリジナル』という付加価値をつけ、お客様の価値ある1枚の服をつくるお役立ちをしていけるような会社です。今回の工場見学で得たお客様からの教え、うれしい声、笑顔、感謝の言葉を全スタッフ心に刻み今後もお客様と共により良いものづくりをしていければと思っております。

        谷町老人クラブ様、塩谷町社会福祉協議会職員様
        どうもありがとうございました。

        お客様との記念写真
        no image
        有限会社ル・フェステのトリセツ ~手書き原稿編~
        no image
        ル・フェステがおススメするビッグボーンの熱中症対策アイテム

        ビッグボーン

        熱中症対策

        話題の商品

        新商品

        展示会

        no image
        2023年 秋・冬の新商品作業服特集

        TAKAYA WORK WEAR

        SOWA(桑和)

        ジーベック

        アウター

        SDGs

        軽防寒服

        新商品

        おすすめ