よりリアルを追求した刺繍技術でお客様を満足させます
2022年9月に塩原温泉ビジターセンター様よりポロシャツのご依頼をいただきました。塩原温泉ビジターセンター様は、那須塩原市の前山国有林のハイキングや自然学習の、サポートやガイドなどを行っている栃木県の施設です。ご依頼いただいたポロシャツは、森林内を案内するネイチャーガイドのスタッフユニホームとして使うためにご注文をいただきました。
もともと有限会社ル・フェステでは、以前より県西環境森林事務所様よりある刺繍のご依頼を受けていました。
刺繍デザインモチーフは県西森林にすむ動物、虫、山に生息する植物などです。その刺繍は有限会社ル・フェステの刺繍技術を詰め込んで大変リアルな仕上がりとなったものなので県西環境森林事務所様からも大変好評でした。
それをご覧になった塩原温泉ビジターセンター様の担当の方が、「うちも塩原温泉地区にいる動物や植物の刺繍を入れたい」と、県西環境森林事務所様にお問い合わせをいただいたそうです。そこで、その刺繍をしているのが有限会社ル・フェステだということを知り、弊社にご相談のご連絡がきました。
手書きのイメージからリアルな刺繍
新しく作成した動物や植物の刺繍は6種類。カエデやモミジ、ドングリ(2種類)、カモシカ、ヤマネでした。お客様からいただいた刺繍のデザイン案は、全て手書きのもので、そこから刺繍のデータを作成しました。
大変好評だったヤマネは、生き物ということを表現するために、毛並みを細かく表現しました。いただいたデザイン案は丸くなっているポージングでした。
ここで苦労したのはヤマネの毛並みでした。毛の流れは一定の方向ではありません。どうしたら自然の毛の流れにみえるのかということを追求するために、一つひとつ縫い方や縫いの長さを変えて試していきました。
また、はじめは刺繍をする糸色をお客様のご希望のものにしましたが、有限会社ル・フェステの工場長から別の糸色を提案させていただきました。お客様からは「そっちの糸色の方がいいね」という言葉をいただき、より良い表現にもつながりました。
さらに植物の刺繍は、葉脈を表現するために、細かく糸の流れを変化させていきました。そうすることにより、よりリアルな葉を刺繍で表現することができました。
他にご依頼いただいたデザインも本物の質感や見た目をより追求して製作しました。お客様にご確認をいただいた時には「手書きのイメージ通りですね」と大変喜んでいただけました。
もしかするとお客様自身は、きっとパッと見た時の印象でキレイに出来上がっていれば満足で、毛の流れや葉脈の細かな表現はそこまで求めてはいないとのかもしれません。
しかし、せっかく有限会社ル・フェステの評判を聞きお声をかけていただいたので、よりリアルを追求して、お客様が期待されている以上の出来にしたいと思いました。「有限会社ル・フェステに頼めばこんなにすごいのができる」と思っていただけるように、これからもセンスを磨いていき、加工技術を向上させていきたいと考えています。
営業担当:028-657-8111