【急遽依頼されたTシャツデザイン】
OYA REVIVAL FESTIVAL様より、イベントスタッフTシャツのご依頼をいただきました。このご相談は、弊社社長を通じて寄せられたものです。指定されたのは、Tシャツに入れる文字のみ。大谷町をイメージしたTシャツをデザインすることが求められました。
【大谷石についての理解を深める】
デザインを担当したル・フェステのデザイナーは、ちょうどその前に宇都宮市役所様の案件で、大谷石をイメージした柄をデザインするため、大谷町に足を運んでいました。
実はデザイナー自身、宇都宮市に会社を置きながらも大谷町を訪れたことがなく、大谷石のイメージも漠然としている状態でした。「ミソ」と呼ばれる特徴的な模様についても知らなかったため、この機会にプライベートで大谷町を訪れることにしました。
現地で実際の大谷石や町の風景、採石場周辺を見学し、石の成り立ちや構造を学ぶことができました。「ミソ」がどのようにして生まれるのかも知り、これまで何となく知っていたものが、鮮明な記憶として刻まれました。

in 大谷石資料館

in 大谷石資料館

in 大谷石資料館


【鮮明な記憶をデザインに反映】
その後、OYA REVIVAL FESTIVAL様のTシャツデザインを担当することになり、現地で撮影した大谷石の写真を参考にデザインを作成しました。
プリント方法はシルクプリント。前面は大谷石の石畳をイメージし、背面には大谷石の質感をそのまま再現し、その中にイベント名「OYA REVIVAL FESTIVAL」を配置しました。
前面は1色ですが、背面は2色刷り。まずグレーの円をプリントし、大谷石に含まれる軽石や岩石片の質感を再現。その上から、ミソと呼ばれるブラウンの模様を重ねて印刷しました。シンプルな2色使いながら、大谷石の円形コースターを思わせるデザインに仕上がりました。
このようなリアルなデザインが生まれたのは、やはり一度その地域に足を運び、実際に大谷石を目で見て、触れた経験があったからこそだと感じます。
【迷ったときこそ“ならでは”の要素を】
魅力的なデザインを作る際、タイポグラフィやイラストを凝ったものにすることが必要だと思われがちですが、実はシンプルなデザインの方が、伝えたいことがより明確になり、インパクトを与えることがあります。
その代表的な例が、“その地域やイベントならではの要素”を取り入れること。今回のケースでは、「大谷石」がまさにそれでした。デザイナー自身が大谷町を訪れ、大谷石の写真を撮影し、それをモチーフにデザインしたことで、シンプルでありながらリアルで魅力的なTシャツが完成しました。
“ならでは”の素材や、Tシャツに入れるべき文字が決まっていれば、ル・フェステではそれをもとにデザインをご提案できます。「こういう要素を入れたい」「このモチーフを使いたい」など、ご要望をお聞かせいただければ、さまざまなデザイン案をご用意可能です。
デザインに迷った際は、ぜひこの2つの要素をご提示ください。ル・フェステが形にします。
お問い合わせ: 028-657-8111