目次
Tシャツ作成時の“黒目白目問題”とは?オリジナルTシャツを作るとき、気をつけたい落とし穴
せっかく作った かわいいキャラクター。
でもTシャツにプリントしてみたら「あれ?目の印象がなんか変…?」「黒目が白くなってる!?」
そんな経験、ありませんか?
私たちはこれを、「黒目白目問題」と呼んでいます。この現象、シルクプリントではよく起きます。
シルクプリントは、「1色」ごとに製版
シルクプリントは、デザインの色ごとに「版(はん)」を作って印刷する加工方法です。
デザインの色の数分版が必要ね。
そのため、1色ごとにインクの色を分けて印刷する必要があり、色数が増えるとそのぶんコストも上がります。
コストや仕上がりのバランスを考えて、「まずは1色で作ってみたい」というお客様も多いのですが、
この“1色プリント”という選択が、実はキャラクターデザインでは注意ポイントにもなるのです。
➡ 詳しくは、YouTubeでご紹介している『Q&A よくある質問「版って何?」』をご覧ください。
👉 https://www.youtube.com/watch?v=urJBJTAChwE
黒インクで作ったキャラを白Tに載せると…
たとえば、白いTシャツに黒インクで1色プリントした場合。
キャラクターの輪郭や目鼻立ちがくっきりと表現され、黒目もしっかり見えるため、イメージ通りの仕上がりになります。

これだと、何も違和感はないね。
このとき、キャラクターの“目の黒さ”や“表情のメリハリ”は黒インクが担っている状態です。
黒Tシャツに白インクで刷ると…
ところが、黒Tシャツに白インクで同じ版を使ってプリントすると、思わぬ落とし穴が・・・

なんと、目の黒目が白くなってしまい、キャラクターの表情が変わってしまうんです。
え・・・怖っ!
そうなんです・・・本来は“黒目がちなかわいい表情”だったのに、白目が強調されてしまって「なんだかこわい…?」という印象になることも。
これは、版自体は、インクを通す部分=“色がつく部分”だけを表現しているため、
インクの色を入れ替えると、目の色まで反転してしまうという現象が起こるのです。
黒Tシャツに合わせて、色がつく部分を合わせると・・・

外側に「ふち」をつけたんだ。
これなら黒Tシャツでもかわいい
この黒Tシャツに合わせた版を白Tシャツに使いまわすと・・・

うわっ!?
このパターンも怖い
黒目白目問題の解決策は?
方法①:Tシャツの色に合わせてデザインを調整する
白T用(例:デザイン①)・黒T用(例:デザイン②)でそれぞれ版を作ることで、黒目や輪郭などを最適な色で再現できます。
ただし、2種類の版を作るため、費用が倍になることもあるため要注意です。
黒い部分がインク.png)
白い部分がインク.png)
黒い部分がインク-1.png)
白い部分がインク.png)
方法②:インクの色で調整する
同じデザイン(1つの版)で、Tシャツの色ごとにインク色を変更することも可能です。
白目が目立ちにくいインク色とTシャツ色を合わせることで、デザインの印象を崩さずにプリントすることも可能です。
たとえば、薄いグレーやパステルカラーなど、白とのコントラストが強すぎない色を選ぶと、自然な仕上がりになりやすくなります。
一方で、黒やネイビー、ダークグレーなどの濃色系は白インクが強く出すぎてしまい、表情が変わって見える原因になるため注意が必要です。
インク色を調整.png)
インク色を調整.png)
どの方法も一長一短があるため、
「キャラのイメージを大事にしたい」「できるだけ予算を抑えたい」など、
お客様のご希望に合わせて最適な方法をご提案させていただきます。
ル・フェステでは、デザインの段階からプリント後の見え方まで、
事前にしっかりと確認・ご相談を行うことで、安心してご注文いただけるよう心がけています。
「こんなデザインで作れる?」「この色でも大丈夫?」など、
気になる点があれば、ぜひお気軽にお声がけください。
ホームページの事例紹介やブログでは、オリジナルのプリントに役立つ情報を掲載中!公式ラインもあるのでいつでもお気軽にご相談ください。